モロあきこ
パン屋さんの手書きPOPをデザインしました
先日、名古屋にあるパン屋さん「ぱぴ・ぱん」様から手書きPOPの制作をご依頼いただきました。 雑誌などでも紹介されている有名なパン屋さんです。私は横浜に住んでいるので、実際にお店を見に行く機会がなかなか見つからないのが残念なのですが、お店のホームページからも地域で人気のある和...
クリスマスディスプレイやバレンタインの店舗装飾にマスト☆な手書きポップで店内商品をもっと魅力的にアピールしてみませんか? 本屋からスーパーさらにはドラッグストアなどのディスプレイに活躍する、商品説明手書きPOPの作り方をご紹介。
普段から見慣れた売り場も、ほんの少し違う角度から見るだけで色々な隠れた魅力が見えてきます。ありがちなのが、本来はもっと売れてもいいはずなのに、店舗レイアウトの都合でお客様の目線に届かなくなり埋もれてしまっている商品。もったいない…。そんなときに役に立つのが手描きポップを上手に使ったインストアプロモーション術。商品の傍に気の利いたキャッチコピーが書かれたポップを設置することで、売り場のお客様導線につきまとう制約を乗り越えて、その商品を探しているお客様のもとへ届けてくれます。
店舗を訪れるお客様の多くは、ただ単に目的の商品を探しているだけでなく、商品を選ぶという体験自体を楽しみにやってきています。また、ウインドウショッピングの醍醐味は商品の見た目や中身をできるだけ深く理解したうえで、どれを買うか最終的な決断を下すことにあることを、多くのお客様は自覚しています。
なので、手書きのPOPディスプレイがお客様に対して果たす最も重要な役割とは…
商品を理解するというプロセスを手助けする
どれを買うか最終判断をするまでの体験を快適で楽しいものにする
この2つとなります。手描きポップがこの役割をきちんと果たしていれば、おのずとお客様の滞在時間はながくなります。結果として売上アップにつながることは言うまでもありません。
催事イベントのシーズンは他の店舗も同じことをやっているので、ありきたりにならないよう注意! デザインの方向性としては、「目立つ」というよりも「賑やか」であることです。なので、イラスト要素やアルファベット文字などで、密度を高めていきましょう。クリスマスならサンタや雪、バレンタインならハートマークをとにかくたくさん描きこみましょう。
食材中心の総合売場では、まだまだ昔ながらの印刷POPが多用されています。なので、手書きポップを活用する場合、「今日だけお得!」みたいな典型的なアイキャッチの代用にするより、女子感のある手作りっぽいもののほうが意表を突いて効果的かもしれません。とはいえ、派手な印刷POPディスプレイに囲まれた環境なので、ある程度はっきりクッキリした色使いでないと全く存在感がなくなってしまいます。あと大切なのが、例えば缶詰売場だったら黒い紙でもいいけど、お米売場に黒い紙はなんかおかしい…みたいな食材と色との相性が、微妙なニュアンスなのですが確かにあります。特にスーパーの生鮮食品コーナーでは、このことを常に気にかけてください。
マ○モトキヨシやド○キホーテに限らず、ドラッグストア系のお店の手書きポップはほとんどの場合、安値感を伝えることが目的となります。一方で、女性のお客様がターゲットとなるので、いくらお買い得そうでも「安っぽい」のは嫌われてしまいます。なので話をまとめると、なるべく上品あるいは可愛らしく安値感を伝えて女性客を安心納得させることが、デザインするうえでのキモとなります。また、安値感ということを少し違う観点からみると、単に半額だから得というだけでなく、「その値段でそれだけの体験ができるなら得」というメッセージも成り立つと思います。いづれにせよ、ディスプレイで女性のハートをどう掴むかが大切なポイントとなります。
雰囲気が全てといっても過言ではないので、多少の読み難さや色的な単調さは気にすることなしに、統一性のある世界観を目指しましょう。とはいえ、普通の紙にさらっと書いただけだと、どうしても訴求力的に弱くなってしまうので、そこを補うために、紙やマーカーなど画材には徹底的にこだわりましょう。デザイン的に余計なことは決してしないが、その反面、素材にはこだわりぬきました…そんなニュアンスが目標地点です。あと、マージンその他の余白を上手く活かしたレイアウトにすることで、グッとクオリティがあがった風に見えます。
書店の雰囲気にもよりますが、本のポップの場合はとにかく個性的であることが一番大切かと思います。ある種の実用書はともかく、多くの本は結局のところ作家の個性が商品価値のよりどころになっていると思われますので、「ありきたり」であることが非常にマイナス要因になります。なので、手書きポップについても、凡庸をいかに避けるかということに腐心したデザインを目指す感じになります。街でよくみかける商品POPのレイアウトや色使いなどの決まり事から離れて、画用紙に絵を描くような気持ちで手書きポップを作成してみてください。きっと伝わります?!
母の日や父の日、ハロウィーンなどファミリー向け催事キャンペーンの商品ディスプレイPOP
08/31/2016
シーズン毎の定番販促イベントのPOPに手書きPOPを活用しましょう。他の店舗も同じテーマで販促イベントをやっている最中に既製品のPOPを使うと、印象がどうしても似通ってきてしまうので、訴求力も弱くなりイベントの意義が薄れてきてしまいます。最悪の場合、ライバル店と全く同じPOPを展示してしまった…なんてことになりかねません。他のお店にない個性的な手描きPOPをがんばって自作してみましょう。
ファミリー向けのイベントの場合、「暖かみ」や「優しさ」を感じられるもののほうが適しているので、手書きPOPとは親和性が高いと言えます。作成するにあたって思いつくTipsを幾つかあげてみます。
デザインにおいて、素人っぽさは武器になるが、雑な仕上がりは絶対に避ける。
「もうすぐクリスマスです」のような分かりきったキャッチコピーよりも、お店で働く人のメッセージを伝える。「お店全員クリスマスに向けて○○の準備真っ最中」みたいな感じ。
テーマカラーを完全に統一する。ハロウィーンのPOPで完全な黄色と少し赤味がかった黄色をなるべく混在させないようにする。クリスマスの赤や、母の日の薄いピンクなども同様。
テーマカラーで埋め尽くさない。例えば、母の日の手書きPOPの文字色を、メインコピーの大文字から商品説明文まで全てピンク一色で仕上げるようなことはしない。
同じ大きさの紙で全てをまかなわない。A4サイズの紙で店舗を埋め尽くすようなことはしない。
子供が持って帰れるような、小さな紙のアイテムを用意しておく。
準備は大変ですが、確実に客数が伸びやっただけの見返りもあるのがシーズン毎の販促イベントです。がんばりましょう!
伏せ字POPとは、例えば「ロングセラー●●ジンうがい薬と同じ成分!」みたいな、肝心かつ恐らくお客様は知っているであろう情報をあえて隠す…そんな商品キャッチコピーを使った手書きポップのことです。もともとの発祥の地は秋葉原のPCショップ店舗らしいですが、真偽はよくわかりません。上記の例ではイマひとつですが、「AKBアイドル●●原も自宅で使ってるらしい…」とかですと、グッと煽情的な感じで訴求力も高いかと思います。文学的感性を駆使して強力な伏せ字POPのキャッチコピーを編み出せば、意外な売り上げを叩き出せるかもしれませんネwww。
母の日のギフト売り場のアイキャッチとしても使える、手作りメッセージカードを書いてみました。ハガキサイズで、用紙はゴールデンアローというクリーム色でヴィンテージ感のあるものを使用しています。また、紙の底辺をギザギザのクラフトばさみで切って、フリルみたいにして女性っぽさ出してみました。
【使用画材】PILOT万年筆カクノ・ドクターマーティン水性インク ラディアント
ポップを手作りするときの参考に!
「あっ…個性的なお店だな」とお店の前を通った人が思うようなPOPで来店客数アップ♪
戦略商品や限定商品の情報をお客様に確実に届たい…そんな店主さまの強い味方です。
シンプルだけど個性的…そんなポップで他店舗に差をつけよう!