モロあきこ
手書きPOP作成に使う画材は100円ショップやIKEAで格安入手可能デス
理論より実践! 手書きPOPの書き方のコツを覚えるために、難しく考えずいろいろ試作してみましょう。そのためには画材を準備する必要がありますが、試し書きのために出費がかさむのは誰しも避けたいところ…。なので手始めに、100円ショップなどを利用して、ペンと紙その他POP広告作成...
ポップを書くときの定番ペン♪ といえば三菱鉛筆「ポスカ」なのですが、ワタシの場合は予想に反して「ZEBRAマッキー油性マーカー」がイチオシ! その理由を教えちゃいます。あわせて手書きPOPに使える紙についてもご紹介。
マーカーの種類は豊富なので、初心者の方はどれを買えばよいのか迷うこともあるかと思います。本人の作風や慣れの問題でもあるので、特にこれでなくちゃダメってわけではありません。が、ワタシの場合は幾つかの理由で手書きPOPに使っているのはこれになります。
なんだどこにでも売ってるマーカーじゃないかと思われる方もいるでしょうが…マッキーが他のマーカーより優れた「ド定番」である理由はいくつかあります…。
油性で発色が濃い。黒とかホントに真っ黒に塗れる。
速乾性が非常に高く、さらに紙に限らずプラスチックダンボールなど何にでも書ける。かつ耐水性なので屋外設置可能。
重ね塗りしても滲まない。
12色までに限定されたレトロ感のあるカラーセレクトがオーソドックスで良い。色数が多すぎて迷うといったことがない。
1本で太字細字兼用。
どこにでも売ってる。すなわち急にインクが出なくなっても大概は作業場所の近場で手に入る。
大体こんなところでしょうか。こうしてみると、他のマーカーには無いアドバンテージが結構多いことに気付きます。デメリットとしては油性マーカー独特のにおいと、黒紙などのカラー紙が台紙の場合に染み込んで色が乗らないことです。カラー紙に対してはポスカのほうがオススメです。総評としては、ハードワークに耐えうる頑丈な画材ということになります。ちなみに発売開始は1976年とのことです!
100円ショップなどで売っている黒い台紙にPOPを書く場合、どのようなペンを使えばいいの? という質問をいただくことが多いので、オススメのペンをいくつかご紹介します。写真の上から順に、以下になります。
▶PILOT Juice ゲルインキボールペン(水性ゲル・顔料・耐水性)
▶三菱鉛筆 ユニボール シグノ エンジェリックカラー(水性ゲル・顔料・耐水性)
▶三菱鉛筆 ポスカ(水性・顔料・耐水性)
▶マジックインキ ホワイト white SR(油性・顔料・耐水性)
▶三菱鉛筆 ペイントマーカー(油性・顔料・耐水性)
▶ゼブラ マッキーペントマーカー(油性・顔料・耐水性)
これらのペンは全て、黒板にも描くことができます(写真下)。顔料インクであれば下地を隠すので、黒い紙にも描けると覚えておけばよいかと思います。
使い分けとしては、太字や塗り潰しの場合はペイントマーカー系のもの、細字についてはゲルインキボールペンという感じです。ペイントマーカーにも細字があるのですが、インクがペン先で固まってしまうので、使い勝手が悪いです。
メーカーによる性能の差異みたいなものは、ほとんど感じないというのが正直な感想です。強いて言えば、ポスカだけ乾いた後に被膜みたいなものができるので、若干ニュアンスが違うかなというくらいです。
黒い紙について、ユニークな商品があります。
全ページ黒紙のノートです。下書きやアイデアを練る際に便利なので、重宝しています。
三菱鉛筆ポスカ:不透明水性顔料インク。水性だけどプラスチックなどにもある程度は書けるのがウリ。「ポスターカラー」の代用品で、重ね塗りしても滲まない。難点は、芯にインクを溜めてから使う構造なので扱いが面倒、乾きが遅い、乾いた後に引っ掻くとはがれる、など。
三菱鉛筆ペイントマーカー:不透明油性インク。マッキーには白がないので、紙以外の素材に白で書くときにはこちらが定番です。ポスカと同じで芯にインクを溜めてから使う構造。油性なので大抵の素材の上に書くことができます。乾きがやや遅いです。
三菱鉛筆プロッキー:水性顔料マ-カ-。透明度があるので重ねると下地の色が残る。乾きが早く、裏写りしない、ポスカより普通っぽいカラーペン。難点は、紙にしか書けない、透明顔料のため発色が弱い、など。
Tooコピック:アルコールマーカー。アクリル絵の具をペンにした感じで、重ね塗りで色を混ぜることも可能。すなわち重ね塗りで滲む。カラーバリエーションがケタ違いに豊富。イラスト向けのツールであって、「ペンキ」ではなく良くも悪くも「絵の具」的なので、ベタ塗りは苦手。
アサヒペンクリエイティブカラースプレー:グラフィティアーティスト定番スプレー。カラーバリエーションが豊富。
POP用マーカーペンは水性or油性?
01/23/2017
水性ペンで手書きPOPを書いちゃダメですか? よく聞かれる質問ですが、答えは全くOKです。ただし、白い用紙に書く場合で、かつ耐水性でなくてもよいケースに限ります。じゃあポスカは油性なの? この件、少し説明します。
写真は左がポスカ、右コピックで、赤で描いて乾いた上に黄色を重ね塗りしています。
まず、ポスカは水性顔料マーカーです。ですが、溶剤などを工夫することで、耐水性能を高めています。顔料インクで、下地を隠すことができます。一方、コピックはアルコール系(水性に近い)染料インクです。耐水性はあまり高くありません。染料なので下地を隠すことができません。
ポスカが、乾きが遅いというデメリットがあるにも関わらず、手書きPOPに多用される理由は、黄色などの派手なPOP用紙の下地色を隠して描くことができるからです。なので、耐水性を考慮しないかぎり、白い紙に書くのなら水性(染料)マーカーでかまわないということになります。
発色については、油性だから水性より鮮やかな色が出せるということはありません。各マーカーペンごとの特性によります。また、顔料だから染料より発色がよいということもありません。
このあたりは、以下のブログで詳細に説明したのでご覧になってみてください。
どう違う?油性ペン・マジック・マーカーの種類とおすすめ用途
鮮やかな色で書けるお気に入りの水性ペンがあれば、POP作成にもどんどん使ってみましょう。
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小学校の図工の時間に使った工作用厚紙をイメージしていただければよいかと思います。硬さがあるので支えがなくても立てることができます。表面がツルツルして光沢もあるので、油性マーカーを使うのが書きやすいと思います。難点は、裁断したあとの切り口が汚いことと、紙自体が多少反って曲がる傾向があることです。黒のボール紙もあって、イラストボードより安価で重宝するのですが、業務用販売が多く普通のショップでは入手が困難です。
表面が平滑である程度の厚みがある画用紙です。ケント紙は製図などの用途によく使われる画用紙で、コート紙は雑誌の表紙などに使われる表面がコーティングされた上質紙です。厚みは連量で135kg以上あたりがディスプレイ可能な目安かと思います。色味はホワイトでも生成りっぽい風合いから人工的な高白色まで色々あるので、POPの雰囲気に合わせて選びます。紙の専門店には様々なバリエーションがあるので、一度覗いて見ることをおすすめします。
オンライン通販サイトなどで"メッセージカード"と検索すると、手書きPOPの台紙にも使えそうな色々な素材やサイズのデザインペーパーが見つかります。イメージに近いものが見つかれば、飾り枠などもついてたりしますのでゼロからデザインするより手っ取り早くそれなりの仕上がりになります。ただし、いかにも既製品と感じられるデザインのものを使うと、手書きPOPの手作り感みたいなニュアンスが減じてしまうので、吟味して選びましょう。
どんな店舗でも廃棄処分待ちのダンボールはあるものなので、手描きPOPの台紙として活用しましょう。素材的にはどんな顔料のインクでも乗っかりやすいので、書くのは楽チンです。普通の薄茶色のダンボールではなく白ダンボールというのもありまして、こちらはボール紙のような反りもなく軽くて強度もあるので、非常にオススメな台紙です。ロフト感みたいなニュアンスがでるので、おしゃれなお店にもマッチするかと思います。
パソコンのプリンター用紙は発色が非常に良いので手書きPOPの台紙にも使えます。通常のプリンター用紙ですとディスプレイに耐えうる厚みがないので、少し価格は高くなりますが厚口の写真用紙が使いやすいかと思います。マーカーで書けば顔料そのままのビビッドな発色が得られるので、カラフルな商品が揃う店舗…例えばアウトドア関係のショップなどで上手く使えば効果的だと思います。写真と組み合わせたポップにも使えます。
硬めの台紙表面に画用紙などを貼り付けたものです。多少高価にはなりますが、画材屋などでは表面の紙に洋紙から和紙まで色々張ったものが売られているので、紙の質感に徹底的に拘りたい、なおかつディスプレイに耐えうる強度が欲しい場合の最終手段となります。探せば小型のサイズのものもたまに見かけるのですが、ほとんどの場合A4以上のサイズなので自分で裁断する手間もかかります。無地画用紙からカラーボードまで色は豊富に揃います。
名前を聞いてもピンとこない方も多いかと思いますが、実物を見れば必ずどこかで見かけたことのある素材です。工事現場の周りによく落ちてますwww。プラ板系の素材としては最安値で、マッキーなどの油性マーカーと組み合わせた場合、完全耐水性の手描きPOPボードとなります。難点は表面に少し凹凸があることですが、それも味と考えて、ミリタリー感のある攻撃的なPOPを作ることが可能です。法人専用販売が多いのですがホームセンターで扱ってる場合があります。
ダンボールに限らず、商品の包装箱なども上手くデザインすればPOP用台紙として使えます。包装箱の表面を白スプレーでペイントしたり、幅のある白テープを張ったりすれば、その上にキャッチコピーやイラストを描くことができます。あと、100円ショップでも安価な素材を入手できます。
コンビニ、ドラッグストアなどで、クリスマスなどシーズンごとの販促イベントに売り手の気持ちがすぐに伝わる手書きポップを活用!
実例サンプルを交えて手書きPOP作成のポイントを解説♪
ポップ文字デザインの参考にどうぞ。